同じ商品を販売先AとBに掲載するとき、両方に「在庫6個」と表示してよいのでしょうか。
それとも、Aに4個、Bに2個と分けるべきでしょうか。

答えを決める前に、共有する現物のうち実際に販売できる数を確かめます。
そのうえで、注文が入ったときに販売先間の在庫表示がどう更新されるかを確認します。

結論:販売できる数から決める

まず同じSKU・状態・出荷元の現物数を確認し、すでに注文へ引き当てた商品、
検品待ち、不良品などを分けます。
次に、販売先AとBが共通の在庫を自動連携しているか、
販売先別に数量を分けて管理しているかを確認します。

共通在庫を連携する場合、両方の画面に同じ数量が見えていても、
現物を二倍持っているわけではありません。
注文が重なった際の確認は「同時注文の在庫引当を確認」で整理しています。

1. まず販売可能な現物数を出す

仮の例:倉庫に同じSKUの現物が10個あります。
このうち2個は別の注文に引当済み、1個は検品待ちです。
ここでは検品待ちを販売対象に含めません。
さらに、連携遅延や別経路の注文を踏まえて1個を販売表示から控えるとします。

  • 現物:10個
  • 引当済み:2個
  • 検品待ち:1個
  • 販売可能な候補:10−2−1=7個
  • 今回表示に使う上限の例:7−控え1=6個

「控え1個」はこの例の運用判断です。
すべての商品で1個を差し引く決まりではありません。
また、管理システムが引当済みや検品待ちをすでに差し引いた数量を示している場合、
同じ分を再び引かないでください。画面の数量の定義と履歴を先に確認します。

2. 共通在庫か、販売先別の配分か

表示に使う6個について、次の二つの方式を比べます。

  • **共通在庫を連携する例:**Aに6個、Bにも6個と表示します。
    両方で共有する元の在庫は6個であり、合計12個ではありません。
    一方の注文を取り込んだ後、もう一方の表示が更新されるまでの時間や
    連携エラーを確認する必要があります。
  • **販売先別に分ける例:**Aに4個、Bに2個を割り当てます。表示数の合計は6個です。
    注文が偏ると一方が先に売り切れ表示になるため、配分を見直す手順も必要です。

CROSS MALLの公式案内には、全サイトに同数を表示する方法と、
商品別に各サイトへ数量を振り分ける方法の両方が紹介されています。
ネクストエンジンの公式マニュアルには、
販売先ごとにフリー在庫数の割合を設定する例があります。
ただし、同サービスの割合設定は商品ごとには設定できません。
使える機能や対象の販売先はサービスごとに異なるので、自社の連携設定で確かめてください。

3. 少なくなったときの表示を決める

残数が減ったら、全販売先への同数表示を続けるか、販売先を絞るかを検討します。
判断材料は、過去の販売速度、注文取込から表示更新までの実測時間、
連携失敗の履歴、補充に必要な時間です。

ネクストエンジンの公式マニュアルには、フリー在庫が指定した数量より少なくなったとき、
指定した店舗にだけ在庫を送る設定が示されています。
同サービスの割合設定では、計算結果の小数点以下を切り捨て、
1個未満なら店舗側は0個表示になる例もあります。
少量時にどう表示されるか、対象のSKUと販売先で試算してください。

割合や控えの数量を一律に決めると、売り越しを防ぎたい商品で不足したり、
販売機会を失ったりします。
まず一つの商品で運用記録を取り、利用中の機能で設定できる単位を確かめながら見直します。

4. 設定後は両方の表示と注文を確認

変更前の設定値を記録し、管理システムの送信結果と販売先A・Bの実際の表示を確認します。
対象外の店舗、商品コードの対応違い、連携エラーがないかも見ます。
販売先へ表示されるまでの時間はサービスや状況で変わるため、固定の分数を前提にしません。

注文が入った後は、元の販売可能数、引当、
各販売先への送信数と反映時刻を同じSKUで追います。
合わない場合に、現物数と表示数の両方を同時に手動修正する前に履歴を確認してください。
確認項目を残すには無料の運用チェックリストも使えます。

まとめ:表示数の元になる現物を確認

販売先別の在庫数は、画面に出したい数から決めるものではありません。
現物、引当済み、販売できない商品を区別し、
共通在庫を連携するか販売先ごとに分けるかを選びます。

最初の一商品で「SKU/現物/引当/検品待ち/販売表示から控える数/AとBの表示数/
更新時刻」を一行に記録してください。
両方に同じ数を表示するときは、共有する元の在庫を二重に数えないことが確認の出発点です。

単品とセット品を同じ在庫から販売する場合は、構成品ごとの引当可能数からセット数を計算します。具体例は「セット品の在庫数を確認」で紹介しています。

Shopeeで同じ商品を販売する場合は、在庫の表示数に加えて、
商品の保管場所と発送方式を確認します。
具体的な確認順は「Shopeeの在庫と発送方式」で整理しました。

参考資料

参考資料は各サービス固有の機能例です。
本文の確認順は、特定の在庫管理サービスの利用を前提としません。

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