
倉庫Aから倉庫Bへ商品を3個送ったとき、Bの販売可能在庫をすぐ3個増やしてよいでしょうか。
移動記録の方式によっては、出庫時に数字が変わる一方、現物はまだ届いていません。
この記事では、移動元・移動中・移動先の数を一件で追う順番を整理します。
仕入れ品の受け取りは「入荷した商品はいつ販売可能在庫にする?」で扱っています。
結論:出庫・移動中・入庫を分けて見る
「送った数」「届いた数」「販売先に表示してよい数」は、同時に確定するとは限りません。
まず利用中のシステムが、出庫と同時に移動先へ反映する方式か、
移動先で受領・検品してから反映する方式かを確認します。
その上で、両拠点の現物と販売先の表示数を照合します。
システム上の「移動中」の状態や販売可能数の計算はサービスと設定で異なります。
画面の名称だけで判断せず、今回の移動記録と数量の変化を確かめてください。
1. 出庫する前に対象を固定する
移動元で、次の情報を一件にまとめます。
- SKU、色・サイズなどのバリエーションと個数の単位
- 移動元・移動先の倉庫や店舗
- 移動前に移動元にある現物と、すでに注文へ確保した数
- 送る予定数、箱数、担当者と日時
- 移動番号や配送の追跡番号
注文用に確保済みの商品を別拠点へ送ると、移動元の注文を満たせなくなる場合があります。
梱包する現物と移動記録のSKU・数量を照合してから出庫します。
2. どの時点で数量が動くか確認する
出庫後に「移動中」として記録し、移動先の入庫で在庫に加える仕組みもあれば、
移動操作で両拠点の数量を即時に変える仕組みもあります。
zaicoの拠点間移動は、移動元の出庫データと移動先の入庫データを一組で管理し、
出庫済み・入庫前を「移動中」と表示します。
ロジクラの公式ヘルプには、両拠点の数を即時に変える方法と、
出荷・入荷の作業を分ける拠点間移動機能が説明されています。
即時に移動先の数字が増える設定なら、
現物がまだ到着していない間に移動先で販売できる表示になっていないか確認します。
受領後に増える設定なら、出庫した商品を移動元で販売可能なまま数えていないか確認します。
どちらの場合も、販売先への反映方法は別途確認が必要です。
3. 届いた数で入庫を照合する
仮の例:倉庫Aに10個あり、倉庫Bへ3個を出庫しました。
Bで現物を確認できたのは2個で、残る1個は未確認とします。
- **移動元A:**出庫した3個を、Aで販売できる数として重ねて数えない。
- **移動先B:**到着・検品した2個を確認し、反映の時点と販売可否を判断する。
- **未確認の1個:**追跡・箱数・出庫記録を調べ、所在と処理方法が決まるまで、
Bで販売可能な数に含めない。
この例では、Aの元の10個から3個を送ったのでAの現物は7個、Bで確認できた現物は2個です。
残る1個を「紛失」と決めつけず、移動番号や配送記録で確認します。
システムが即時転送か受領後反映かによって、画面上の数字の見え方は変わります。
予定数と検品数が合わない場合、システムの修正依頼や差異処理の手順を確認します。
数量だけを手動で両拠点に足し引きすると、
後から受領処理が反映されたときに二重計上になる可能性があります。
4. 販売先と履歴を一緒に確認する
最後に、移動番号を起点に、移動元の減少、移動先の増加、移動中または差異の数を見ます。
続けて各販売先の表示数、引当済み注文、連携待ちやエラーを確認します。
記録には、予定数・出庫数・受領数・差異数、処理日時、担当者、移動番号、
未確認分の調査結果を残します。
棚卸しで現物と画面が合わない場合は「棚卸しの在庫差異を調べる」も参考にしてください。
まとめ:届く前と届いた後を分ける
拠点間の移動は、出庫の操作だけで終わりません。
移動の方式を確認し、送った数と届いた数を同じ移動番号で照合してから、
販売先の数量まで見ます。
次の移動1件で、出庫記録・受領記録・販売先の表示を並べて確認してみてください。
運用記録の見直しには無料の運用チェックリストも使えます。
参考資料
参考資料は各サービス固有の操作例です。
本文の確認順は特定の在庫管理サービスの利用を前提としません。



